先週から今週にかけて出張が多く入って、なかなか東京で落ち着いて時間が取れなかった。片付ける暇がないものだから仕事がどんどんと溜まっていって、なんとも言えない閉塞感に襲われる。社会人になった当初は、出張を半ば地方旅行に会社のお金で行けるものと感じて嬉しかったけれど、最近は全くその逆。往復の移動で疲れるより、自分の時間が欲しい。
まず4月23日はもう4回目になる松山に。なかなか美味しいグルメにまだ出会えていないけれど、今回も大ハズレ。空港内にある寿司屋「すし処」で、正岡子規も愛したいう宣伝文句の「松山鮨」を食べた。甘みの効いた酢飯に地元産の魚介類が盛られた五目寿司のようなものだけれど、ご飯は恐らく大分前から皿に盛られてい固くなっていて、身が締まって美味しかったタイを除いてネタも平凡。この空港の寿司屋には二度と入らないと誓った。

4月25~26日は久しぶりの札幌。JALに乗るとドリンクサービスの際にいつも茶菓子が出されるけれど(ANAはない!)、今回はミニサイズの「白い恋人」だった。小さい箱の中にクッキーが2枚、何かのキャンペーンの一環かなと思った。空港から札幌駅に出て地下街でランチ。名前も覚えていない普通の居酒屋の普通の海鮮丼だったけれど、ネタが新鮮で美味しかった。松山とのギャップが激しい。午後はずっとミーティングをして、夜はクライアントと会食。ウニやら毛がにやらハッカクやら北の美食を堪能。クライアントの前だからはしゃげなかったけれど、オホーツクで漁が解禁になったばかりという毛がにが感動的に美味しかった。
会食後締めに行ったラーメン屋がハズレだった。
「ラーメンの寶龍総本店」
札幌市中央区南6条西3丁目
札幌市営地下鉄すすきの駅徒歩3分
老舗の有名店のようで、店内には有名人の写真とサインがたくさん貼られていた。店の看板メニューの辛味味噌ラーメンを注文。麺は好みの中太縮れ麺でそこそこだったけれど、豚骨、鶏ガラ、昆布がベースというスープにコクがない。辛味をだったので唐辛子の辛さが前面に出ていたものの、旨みがなくてがっかりした。後でホームページを見てみると、フランチャイズ経営を進めていて、セントラルキッチン(スープ工場)まで備えている。やっぱり手作り感が落ちると味も悪くなるのかなあ。評価は5点満点で2。
帰りに新千歳空港で買ったおにぎりがなかなか良かった。佐藤水産の鮭とイクラのおにぎり。320円とちょっと高いけれど、ボリューム満点で、具沢山。下手な弁当よりずっと美味しくて、今度からの札幌出張の定番になりそうだ。
5月2日は再び日帰りで松山。ランチはまた空港内で「ぼっちゃん亭」というさぬきうどん屋で。ぶっかけうどんを頼んだけれど、最悪。さぬきうどんの命のはずのコシがないし、ダシも水切りが悪いものだからぼやけた味。完全に一食損した気分だった。
出張も、現地で何が味わえるかで気分がかなり違ってくる。来週も1度飛ぶ松山、美味しい店を探すのがどうやら至上命題に思えてきた。